深層基礎から深礎杭へ
深層基礎として戦前からあった深礎工法(リング・生子板による土留め)も、建築分野にアースドリル工法が日本に導入されるにつれ、その役割も限定されたものになる一方で、土木分野においてはライナープレートを土留めとして使うことで多用されてきた。
同時に手堀と併用したクラムシェルによる掘削及び排土を行うことで、その生産性を高めてきた。
近年には深礎が深礎杭として認められ、とりわけ橋梁の橋台及び橋脚の基礎として、土留めにコンクリート吹付(支保工あるいはロックボルトとの併用)をする大口径深礎杭が採用されるに至り、深礎は掘削の仕方、土留めの仕方も大きく変化し、発展したと言える。
深礎工法(土留め工法による区分)
◆在来工法(リング、生子板による土留め)
・機械掘削ができない場所の、施工に使われることが多い。
・杭のみならず、障害撤去で使用される場合もある。
・機械掘削ができない場所の、施工に使われることが多い。
・杭のみならず、障害撤去で使用される場合もある。
◆ライナープレート工法
・ライナープレートの土留め・杭径・深さによっては、
・ライナープレートの土留め・杭径・深さによっては、
補強リングを併用する。(裏込めグラウトの必要性あり)
◆吹付工法
・モルタルライニング(手吹き)
・コンクリート吹付(生コンをエアーで吹く)
・モルタルライニング(手吹き)
・コンクリート吹付(生コンをエアーで吹く)
これは支保工あるいはロックボルトを併用する。